12月27日、労働政策審議会(厚生労働省の諮問機関)の労働条件分科会はホワイトカラー・エクゼンプションの導入を柱とした報告書をまとめた。今後労働基準法などの改正案などの法案作りに着手し、次期通常国会に提出する意向。
労働政策審議会・労働条件分科会報告書のポイント
労働時間法制(労働基準法改正)
- 日本版ホワイトカラー・エクゼンプション制度の新設。週休2日(年間104日)以上の休日確保が義務。年次有給休暇も付与する。
- 一般労働者に対し、一定時間を超える残業代の割増率を引き上げる。引き上げ分は有給休暇の付与による代替も可能。
- 5日分を上限に、時間単位での年休取得が可能。
- 中小企業について企画業務型裁量労働制の対象を拡大。専従でなくとも、主として従事していれば適用。
労働契約法
- 原則として就業規則の労働条件が労働契約の内容となる。
- 不必要に短期の有期労働契約を反復更新しないよう配慮。
- 解雇の金銭解決、整理解雇を認める要件は今後の検討課題として見送り。
※ホワイトカラー・エクゼンプションとは
一部のホワイトカラー労働者から1日8時間、週40時間の労働時間規制を外し、残業代の支払い義務をなくす制度。働き方の多様化や成果主義の浸透を背景に、経済界が導入を要望してのが発端。対象者は「(労働時間や休日の規制が無い)管理監督者の一歩手前に位置する者」を想定し、
- 労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事
- 業務上の重要な権限や責任を相当程度伴う地位
- 年収が相当程度高い
などの条件を兼ね備える労働者とした。
ホワイトカラー・エクゼンプションが導入されれば、各社とも就業規則・賃金規定を改正する必要が出てきます。当相談室でも対応できるよう準備しておきます。


