退職金制度としてよく利用されている中小企業退職金共済制度(中退共)の加入年数の注意点をお知らせします。
- 加入年数1年未満
退職金は支払われません。まさに掛け捨てです。
- 加入年数2年未満
加入期間1年以上2年未満の退職者には、掛金相当額を下回る退職金しか支払われません。
- 加入年数2年以上3年6ヶ月(42ヶ月)
掛金相当額が支払われます。
- 加入年数3年7ヶ月(43ヶ月)
3年7ヶ月以上(43ヶ月)になれば退職金支払い金額が掛金相当額を上回ります。
- 加入年数7年9ヶ月(93ヶ月)
7年9ヶ月(93ヶ月)以上になれば退職金支払い金額が運用利回り(現在1%)を超えます。
- 懲戒解雇による退職の場合
会社から「不支給または減額」の申し出がなければ全額支給されます。
中退共は長期加入者の退職金を手厚くする制度ですので、社員の在職年数が短い会社では不利な仕組みとなっています。このことを理解した上で加入することが大切です。